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■ペルシャ絨毯の紋様について
●文様の歴史
AD226〜651年
ササン朝ペルシャの織物
AD330〜年
ビザンティンの織物
〜AD641年
コプト(エジプトのキリスト教徒の織物
↓
AD762〜1258年
アッバース朝
7世紀イスラム教が興る。思想信仰が文様に多大な影響を与える
↓
AD1502〜1736年
サファービー朝
ペルシャ絨毯の最盛期。
●ペルシャ絨毯の文様
■構成 [左右対称、様式的、平面的]
●メダリオン
中心に大きな円形(に近い)デザインを配置し、その内外に植物文様など複雑に構成している。ゴンバット文様が使用されることがあります。
由来:
サファービー朝。ペルシャ絨毯最盛期の典型的な柄。
●ゴンバッド文様
イスラム教寺院・モスクのドーム天井の内側に施された同心円状のデザイン。
由来:
サファービー朝のモスクの内壁・外壁にこの文様を見ることができます。
●メヘラブ文様
左右対称の曲線が、モスクのドームの形状を表しています。
由来:
祈祷用の絨毯によく用いられるデザインです。
●ゴル文様
トルクメン族の絨毯に用いられる、ひし形の幾何学文様。ゴルとは象の足跡の意味です。
由来:
部族により独自の伝統的なデザインがあります。
●四季(アラバット)文様
全体の構成を4〜5つに区分し、四季のそのものの風景を風俗を折り混ぜ描いています。
由来:
ダブリーズの四季文様は有名です。
●ミニアチュール文様
イスラム文化の中では例外的に人物が描かれます。王書、千夜一夜などの一場面がテーマとなっています。
由来:
サファービー朝の国教、シーア派は画に対して寛容だったため、ミニチュアール文様が発達しました。
■柄 [植物文様、動物文様、幾何学文様、文字文様など]
●生命の木文様
幹を中心に左右対称に枝が広がり、葉や花や果実が繊細に描かれています。
由来:
豊かな緑への憧れがこの文様から強く感じ取れます。また、西アジアに古くから伝わる伝統的な文様です。子孫繁栄の象徴ともいわれています。
●糸杉文様
左右対称でまっすぐに空に向かって伸びる糸杉をデザインしました。
由来:
杉は常緑樹。このことから、「永遠の生命」を意味しています。イスラム以前のゾロアスター教では炎になぞらえ使用されました。
●ボテ(ペイズリー)文様
糸杉が風にふかれる様子をデザイン化。
由来:
インドにも同様の文様がみられます。ペイズリーはこの柄をインドから英国に持ち帰り、紡績した街の名前になります。
●マヒ(ヘラティ)文様
菊のような花を中心にひし形を構成するように葉を並べ、それを1単位とする文様。
由来:
15世紀頃に原型のデザインが見られます。
●ゴルダニ(花瓶)文様
左右対称の花瓶の背景に花や葉の文様が繊細に描かれています。
由来:
乾燥した土地に住む人々の緑への深い憧れを感じることができます。
●シャーアッバース文様
百合、蓮、バラなどをモチーフとした花模様14世紀頃から東西各地でみられる伝統的な花柄(パロメット文様)の流れを汲んでいます。
由来:
アッバース1世は1588年に即位、サファービー朝第5代王。イスファハンに遷都し、ペルシャ文化を再興しました。
●エスリム文様
シャーアッバース文様の花々をつなぐツル状の躍動感あふれる曲線文様。
由来:
地域により、唐草、ぶどう蔓などさまざまな植物が用いられた東西交流の証しとなる文様です。
●アラベスク文様
エスリム文様の先端が二股に分かれ、さらに繊細かつ複雑になったツル状デザインに、花などを配置した文様。
由来:
アラビア風の文様という意味。
●狩猟文様
騎馬の王が獣を仕留める様子が描かれます。
由来:
古くは、アケメネス朝、ササン朝などに由来する伝統的な柄。
●龍文様・鳳凰文様
いずれも想像上の霊獣をデザイン化しています。
由来:
13世紀、イル汗国の支配以降、用いられるようになりました。
●文字文様
コーランの聖句や有名な詩の一節を、デザイン化した美しい書体で織り上げています。
由来:
祈祷用絨毯によく用いられる文様です。
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